東京オリンピックまでに体操が見れる人を増やしたい!

スポンサーリンク
今日は、器械体操の観戦について書きたいと思います。
最近注目されてきた体操競技
最近、民報でも体操の世界選手権が放送されるようになりました。
高校時代に機械体操部だった私には嬉しい限りです。
きっと、世界選手権を何度も連覇した内村航平選手のお陰ではないかと思っています。
そんな、器械体操について今日は詳しく見ていきたいと思います。
「機械体操の歴史」
器械を使用する運動は、古代ギリシア時代、軍事能力養成を目的とした戦技訓練の課目として取り上げられていました。
教育的な目的をもって器械体操が登場したのは19世紀に入ってからで、ドイツの体操家ヤーンという人が、ベルリン郊外ハーゼンハイデの森に体操場を設け、青少年のために鉄棒、平行棒、あん馬、木馬など器械運動の総合的訓練を行ないました。
これが体操競技の基礎を開いたと言われているそうです。
その後、器械体操はドイツを中心にヨーロッパ各国に普及し、器械に改良が加えられ、技術も進歩して今日の体操競技に発展しました。
「機械体操のルール」
現在、体操競技の正式種目は、男子がゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒で女子が、ゆか、平均台、跳馬、段違い平行棒となっています。
大きく団体戦と、個人戦にわかれていて、個人戦は個人総合(全種目行なう)と種目別のふたつに分かれています。
団体戦は、大きく分けると、全員競技をして、一番点の低い人の得点を切り捨てる方法と、チームの中から競技する人を選抜して、演技をする方法があります。
最近の大会は選抜方式の方が多い感じがします。
「採点について」
昔は、10点満点で行われてましたが、2006年から、採点方法がかわりました。
2006年から2008年までは技の難度、要求、加点によって決まるAスコア。
実施された技の減点、不完全な技に対しては個々減点を行うなどの実施減点であるBスコア。
このAスコアと、BスコアをそれぞれA審判、B審判により算出され、それぞれの合計が決定点となります。
また、2009年からはAがD、BがEと置き換えられている(difficulty、executionの頭文字) DスコアはD審判により次のように算出されています。
「Dスコアの付け方」
「特別要求」
各種目には、「特別要求」という、項目が設定されていて、特別要求の技を行わないと、減点されてしまいます。
配点は各0.5点となっています。
特別要求は、技のグループがI~Vまであり(ゆかはI~IV)、それぞれのグループの技を一つでも実施すれば満たすことができます。
しかし終末技はD難度以上でなければいけない(C難度では0.3、A、Bでは0.0となり0.5点が取れません)
内容はたとえば鉄棒であれば、懸垂振動技、手放し技、鉄棒に近い技、背面・大逆手の技、終末技になります。
また、1つのグループにつき4技までしか実施してはいけない(実施しても価値は認められないが実施減点はある)ので、鉄棒で手放し技ばかりしても、得点は、あまりでません。
「難度」
技ごとにA~Gまでの難度が設定されています。昔は、ウルトラCとか言われていたのがこれです。
A・B・C・D・E・F・Gの順に0.1~0.7の価値点があり、男子は終末技の他に9技まで、女子は終末技の他に7技まで、難度の高いほうから順に技を選ぶ(一つのグループで4技を超えて実施されていた場合は4技までしか取ることはできない)ことになっています。
「組み合わせ加点」
男子はゆかと鉄棒のみにあり(つり輪は2009年に削除された)、女子は段違い平行棒、平均台、ゆかにあります。
男子の場合、床ではD難度以上の宙返り技と他の宙返り技を組み合わせることによって得られます。
双方がD難度以上場合は0.2、片方の場合は0.1である。また、双方にまたがって加点を得ることはできません。
前方2回ひねり→前宙(D+A)加点0.1
後方2・1/2ひねり→前方2回ひねり(D+D)加点0.2
テンポ宙返り→後方二回半ひねり→前方半ひねり(B+D+B)加点0.1
鉄棒の場合は離し技と離し技、離し技とその他の技の組み合わせによって得られます。
「跳馬のDスコア」
男女とも跳馬の場合は技ごとに価値点が決まっていて価値点が直接Dスコアとなります。
ちなみに2009年よりDスコアが7.0を越す技が出てきていましたが、2013年のルール改正で、1部の技を除き1.0点数が下げられました。
「競技の見どころ」
最近では、個人総合では内村航平選手をだれ倒すか?というのが、一つの見どころではないでしょうか。
内村選手は、全般に高得点を取るまさにオールラウンダーの代名詞ですが、特にゆか、平行棒、鉄棒は、種目別に出場できるような、実力を持っています。
対抗しているのは、オレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)やダビド・ベルヤフスキー(ロシア)などがあげられます。
最近中国勢がなりを潜めていましたが、先のカナダモントリオールの世界選手権では、中国勢の肖 若騰(ショウジャクトウ)と林 超攀(リンチョウハン)のワンツーフィニッシュを飾っています。
日本でも最近では、白井健三選手がゆかと跳馬のスペシャリストからオールラウンダーへと成長し、個人総合で銅メダルを獲得しています。
今回残念ながら内村選手は、怪我で途中棄権しましたが、幸いにも軽傷で済んだということなので、復活と更なる活躍を期待したいですね!
体操関連記事はこちら
この記事を読んだ人はコチラの記事も読んでいます
-
前の記事
カロリーが低い黒糖焼酎の人気ランキングの上位の銘柄、おススメの飲み方 2017.11.03
-
次の記事
東京オリンピックまでに体操が見れる人を増やしたい! ゆか編 2017.11.06