サーフィンの初心者に教える、テイクオフのコツは?
- 2017.11.21
- サーフィン

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テイクオフとは
サーフィンで波に乗ることをテイクオフといいます。テイクオフは、「波に乗る瞬間」のことを指します。
厳密に言うと、寝そべった状態でパドリング しながら加速し、波の勢いに乗って立ち上がった瞬間がテイクオフです(ボディボードは寝そべったまま)。
テイクオフはパドリングに次ぐ基本中の基本です。サーフィンは波に乗った後はそれほど難しくはありません。
奥が深いテイクオフ
サーファーの間では「テイクオフを制するの者はサーフィンを制する」とまで言われるほど奥が深く愛しき技なのです。
特に大きく掘れた波
↑みたいな波は、テイクオフが非常に難しくなっています。
「ロングボードのテイクオフ」
ロングボードの場合はトップスピードに乗るまで時間がかかるので、テイクオフしたいピークよりも5m~10m沖で波待ちし、そこからパドルを開始します。
うねりを見つけたら早めにパドルを開始することが大事です。また、ロングボードは長いので、波が巻き始めてからテイクオフするとバランスを保てなくなりますので、ブレイクする前のうねりの段階からテイクオフすると簡単にテイクオフできます。
波がブレイクする頃には横に走っているぐらいがロングボードの基本スタイルです。
なので調子に乗って混んでる波で奥からドンドン乗ると、ショートボードの人達に白い目で見られるので、注意が必要です。
ボードと同じ大きな広い心を持ちましょう!
「パーリング」
初心者はテイクオフのパドル中にノーズが海面に沈み込み転倒するパターンが多いです。これをパーリングといいます。
これを防ぐ為にロングボードではパドル開始時に乗る場所を前後に調整してからパドルを開始します。波がトロ厚の場合はボードの前の方に体重をかけ、水面とノーズがギリギリ平行になるくらいでパドルします。
テールが上がってノーズが刺さりそうになったら上半身を反らし頭を上げ、サーフボードのノーズを上げるなどして調整しながらパドルします。
逆に掘れてる波の時は、ノーズが水面から突き出すくらいボードの後ろ部分に体重をかけた状態でパドルを開始します。
テールが押し上げられると丁度いい感じで水面と平行にするためです。ロングボードの場合は少し大袈裟なくらいに体重移動をすることがテイクオフのコツかもしれません。
ボード前面への荷重方法→頭を下げる、抜重方法→上体を後ろへ反らす
ボード後面への荷重方法→両足を伸ばす、抜重方法→両足を曲げる。
ショートでも基本は同じですが、ロングにくらべて体重移動の影響が大きいので注意が必要です。
「ショートのテイクオフ」
基本的には、身体の反り具合で調整します。波に置いてかれそうなときは、ボードにアゴを付けたり、掘れた波には、身体をそらしてパドルします。
たまには、まだ波に乗ってなくてもテイクオフ動作をやって掘れた波に対応したりと、タイミングは、パーリングの数だけ上手くなる感じです。
「陸上トレーニングが想像以上に効果あり!」
テイクオフの動作は3ステップ。
(1) 手を着き
(2) 足のポジションを決めて
(3) 立ち上がる。
動作的にはこの3つしかありません。これをどれだけ早く正確に行えるかが3つ目のコツです。
自宅でこの動作を何度も何度も練習してから海でテイクオフにチャレンジすると想像以上に乗れるようになりますので是非やりましょう。
テイクオフの手の位置は、最初は、ちょっと前になりがちなので、胸の乳首の横ぐらいに手のひらが来る感じで練習するといいです。
この位置で身体を起こすのは結構筋力がいるのでそれも含め練習あるのみです。
特に(2)の足のポジションを決めて~という部分を意識して、早く正確に立つ練習をします。
立つときは7:3の割合で前側の足に荷重する感覚で立ちます。胸に膝を持って来る感じで私は、やってます。
なぜなら実際のサーフィンは斜面で行われるからです。
斜面に対して加速するために前足荷重をこの時点で体に染み込ませます。立った後のことまでイメージトレーニングするとなお効果抜群です。
「テイクオフの時の姿勢」
テイクオフ後はあらゆる波の形状にも対応できるようにヒザを曲げた状態をキープします。
ヒザを曲げると上半身が猫背になりバランスを失いやすくなるので意識的に上半身を反らし、左右のふらつきを防止するために両手を広げます。上手い人ほどヒザが柔らかいことが分かると思います(DVDとかで見てみてね)。
手を着く位置は胸の両脇あたり。腕力の無い人は体から離せば離すほど楽になりますが、レールを持ってテイクオフすると手が滑ってアゴを打つ時があるので、なるべくボードの上に手を着くことをお勧めします。
「テイクオフ時の目線」
初心者はどうしてもサーフボードの先端を見ながらテイクオフしてしまいますが、目線は必ず進行方向の5m~10mくらい先を見ます。
少々サーフボードが揺れててもテイクオフはできますので気にしないことです。目線が先端にあると立ち上がって遠くを見た時に焦点が合うまでの数秒間脳がパニック状態になります。
歩くときに真下見ながら歩くと歩きにくいのと、一緒です。立ち上がってからすぐに行動に移すためには目線は遠くに置きましょう。目線は下ではなく前方へ、近場でなく遠くへ!がコツです。
実はトロ厚の波と言うのはどんなボードでもテイクオフが一番難しいんです。一番簡単なのは1ft~2ft(膝腰)くらいのチョビっと掘れた波。
こういう波で練習してコツを掴んだら、3ft→4ft(胸、頭)とサイズアップをはかってゆくのが正しい練習法です。
3ftあたりから波が巻き始めるのでテイクオフに恐怖を感じてきますが、よほど浅瀬でな限り落ちるのは水中ですから思い切ってチャレンジしてゆきましょう。
巻かれて巻かれて鼻から海水垂らしながらみんな一人前のサーファーに成長してゆくものです。倒れる時は前へ!これが合言葉です。
「練習は、スープで…」
初心者サーファーの第一歩は「波に乗る」ということに対して慣れることからだと思います。
ですが、いきなりアウト(沖)までパドルしていって、波に乗ることはほとんど不可能です。
最初はちょっと恥ずかしいかもしれませんが、足の着く浅瀬で練習から始めます。多くのサーファーがやってきたことですから、中上級者は逆に「お?練習か?感心感心」くらいに思って見てると思います。中には心優しいサーファーが教えてくれるかもしれません。
まず、お腹くらいまでの深さまでサーフボードを抱えてゆき、サーフボードのノーズを岸に向け、小脇に抱えて待機します。
波のてっぺんに白い波が立つようなパワーのある波が来たら、サーフボードにヒョイッ!と飛び乗ってそのまま波に運ばれてみます。
これを何度も繰り返し、波に乗る感覚を体に覚えさせます。
これが出来たら実際に沖にでて立つ練習をしてみて下さい。
丸のあたりを狙うと乗りやすいですよ!
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