防衛省イージスアショアの能力向上を発表!

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北朝鮮の弾道ミサイルへの対抗策として、政府は導入を決めた陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、将来的に巡航ミサイルを迎撃する機能を加える方向で検討に入った。
弾道ミサイルだけでなく巡航ミサイルも撃ち落とす!
小野寺五典防衛相が12日の記者会見で明らかにした。 核・ミサイル開発を推進する北朝鮮だけでなく、巡航ミサイルの長射程化を進める中国やロシアに対しても抑止力を強化する狙いがある。中国は1500キロ、ロシアは4500キロの射程の巡航ミサイルを保有しており、ともに自国から日本に届く。 小野寺氏は会見で「イージス・アショアは弾道ミサイルのみならず巡航ミサイルの迎撃機能を付加することも可能だ」と指摘。「さまざまなミサイルの脅威から国民の生命を守る観点から必要な検討を進めていきたい」と語った。 高高度から落下する弾道ミサイルに対し、巡航ミサイルはレーダーで探知しにくい低空を飛行し、飛行経路も変更が可能なため迎撃しにくいとされる。
政府が導入を想定するのは、米国の最新式対空ミサイル「SM6」。政府はイージス艦への搭載に向け、2018年度予算案に試験用弾薬の取得費21億円を計上しており、陸上イージスにも搭載可能とみている。
陸上イージスは、海上自衛隊のイージス艦に搭載するミサイル防衛機能を地上に固定配備する装備。日米両国が共同開発する迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を採用し、2基で日本全土をカバーできる。2023年度中の運用開始を目指している。
SM-6は固定翼機、ヘリコプター、UAV、対艦巡航ミサイルなどを対象とする長距離対空ミサイルであり、対艦ミサイルでもある。
ミサイル本体はスタンダードミサイルの射程延長型の弾体主要部にSM-2の弾頭とAIM-120(AMRAAM通称アムラーム)空対空ミサイルのアクティブ・シーカーを組み合わせており、ブースターによって初期加速を行う。
誘導にアクティブ、セミアクティブ双方のモードを利用することができる。優れたシグナル・プロセッシングと誘導制御の能力を得て、高速の目標や艦のイルミネーターの範囲外にいる目標の捕捉も可能となった。
アクティブ、セミアクティブって何?
なかなか聞きなれないと思いますが、ミサイルを電波で誘導して目標に当てるのは、2つの方法があります。アクティブレーダーホーミングとセミアクティブレーダーホーミングです。名前がかっこいいですよね!
セミアクティブとアクティブの違いは、ミサイルだけで目標に向かって飛んでいけるかどうかです。アクティブは、ミサイルの中に目標をとらえるレーダーがついているので、撃ったら勝手に相手を追いかけまわします。
戦闘機などで相手に向かって撃った後に自分は逃げても相手に当てることができるのが利点ですが、ミサイルにはあまり大きなレーダーが積めないので、探知の性能に問題があります。
セミアクティブは、ミサイルにレーダーを積まずに、船や飛行機などの母艦から出ている電波の反射波をたどって目標に行きます。
ミサイルが軽くなったり、レーダーを小型化する技術がなくても作れるのが利点でしょうか。
イルミネーターとは?
特にセミアクティブレーダー誘導用のレーダー波を照射する装置のことを指し、主として地対空ミサイル、艦対空ミサイルを誘導するための装置である。
一般に、索敵用のレーダー装置とは別個に設けられることが多い。
セミアクティブレーダー誘導には強力なパルス波を用いるため、敵の居る方位へ集中して電波を照射することのできる専用アンテナ(パラボラアンテナ等)を使う。
セミアクティブレーダー誘導式ミサイルの誘導性能は、イルミネーターの能力によって制限されてしまう。
一般に1基のイルミネーターは同時に1目標に対してしかミサイルを誘導できない。 このため、敵が飽和攻撃を仕掛けてきた場合、対処しきれない危険性がある。
対策として、ミサイルに中間誘導を施してイルミネーターを終端誘導にのみ用いたり、逆に中間誘導をイルミネーターで行い、終端誘導をアクティブレーダー誘導方式としたミサイルを用いるなど、最終的な対処数をイルミネーターの数に依存しない迎撃体制が増えてきた。
この新しいシステムがもたらすものとは!
誘導にアクティブ、セミアクティブ双方のモードを利用し、高速の目標や艦のイルミネーターの範囲外にいる目標の捕捉も可能となった。これによりイージスシステムのイルミネーターへの負担が軽減され、同時交戦目標数の飛躍的な増加が期待できる。
イージス艦からの発射においては、自艦の誘導波以遠であっても、共同交戦能力(CEC)による中間誘導を受けることで射程が延伸されている。目標近くでは終末アクティブ誘導に切り替わる。対弾道ミサイル、対航空機、対地・対艦巡航ミサイルの迎撃と、対艦ミサイルとしての攻撃用途にも使用できる。もともとはイージス・ベースライン9での運用予定で開発されたが、現在ではイージス・ベースライン5以降の艦から発射が可能である。
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