中国の貨物船とイランタンカーが奄美沖300キロ沖で衝突、沈没!奄美の海岸に大量漂着物!

中国の貨物船とイランタンカーが奄美沖300キロ沖で衝突、沈没!奄美の海岸に大量漂着物!

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奄美市海岸に大量の漂着物

2月1日昼前、鹿児島県奄美市の海岸で黒い油のようなものが広い範囲に漂着しているのが確認され、第10管区海上保安本部は、先月、奄美大島の沖合で沈没したタンカーから流出した油の可能性もあると見て調べています。
うちの地元になししてくれとんじゃー(怒)

奄美の朝仁海岸に漂着物発見

第10管区海上保安本部によりますと、2月1日午前11時半ごろ、奄美海上保安部に「海岸に油状のものが漂着している」という通報があり、調べたところ、奄美市名瀬の朝仁海岸で黒い油のようなものが固まった状態で砂浜に漂着しているのが確認されたということです。
海岸にはおよそ500メートルにわたって油のようなものが漂着し、黒い塊が海岸沿いに散らばっていました。
漂着物は奄美市笠利町のあやまる岬から同じ奄美大島にある宇検村の船越海岸までの広い範囲にわたって確認されているということです。

中国船とイランのタンカーが衝突!

奄美大島の沖合では先月、およそ315キロ西の日本の排他的経済水域でイランの海運会社のタンカーが沈没し、海上保安本部はこのタンカーから流れ出た油の可能性もあると見て漂着物の成分を調べています。

このタンカーは原油を積んでいて、中国・上海沖の東シナ海で貨物船と衝突したあと漂流していたもので、海上保安本部は巡視船を出して、ほかの場所にも漂着していないか確認することにしています。
地元男性「問題が出てくるのが心配」
ふだん奄美市の朝仁海岸で清掃活動をしているという男性は「見た目は石みたいですが、触ったら油で手も汚れました。いろいろ問題が出てくるのではないかと心配です」と話していました。

海洋の専門家の分析は?

1月14日に、イランのタンカーが奄美大島の西300kmで沈没し、過去最悪ともいえる大量の軽質原油コンデンセートが流出したとみられています

流出したコンデンセートが日本沿岸に流れてくるという英国の研究機関の予測がSNS上で拡散して、ネット上では不安の声が上がっています。
中国交通運輸省などによると、タンカー「SANCHI」(8万5000トン)はイランの海運会社の所有で軽質原油「コンデンセート」14万トンをイランから韓国に運んでいた。

6日夜に長江河口沖300キロで中国の貨物船と衝突。炎上しながら日本に向かって漂流し、14日に奄美大島(鹿児島県)の西約300キロの地点で火勢が強くなり、沈没した。乗組員のイラン人とバングラデシュ人32人のうち、3人は遺体で発見され、残りも生存は絶望視されている。
出典:毎日新聞

SNS上で危機を訴える!全国ニュースではあまり流れず!

「もうじき日本の海が死ぬ」などと危機を訴えるサイトが登場し、SNS上で盛んに拡散されています。この事故については、全国紙ではほとんど情報がありません。私が調べた範囲では、毎日新聞の18日の記事を最後に、全国紙はどこも取り上げていないようです。

国内での確かなソースの情報がないことから、ネットで危機を訴える情報が拡散するという、原発事故後と同じ構図になっています。では、実際のところどうなのでしょうか。
現時点での科学的な知見を整理するのに、学術雑誌ネイチャーのこちらの記事が参考になります。
結論から言うと、不確実性が大きく、事故の影響は良くわからない部分が多い。でも、長期的・大規模な影響についてはあまり心配無さそうです。

影響は短期的か?

今回流出したのは、コンデンセートと呼ばれる揮発性のオイルです。コンデンセートは水よりも軽いために海水表面に浮きます。コンデンセートは重油などと異なり、水中で集積して油膜をつくりらないので、海の表面で拡散しながら、大気に蒸発していくことになります。

コンデンセートは希釈されながら、数週間から数ヶ月ほどで分解されます。本州に到着する頃には、蒸発、希釈、分解が進んで、密度は低くなっていることでしょう。

海洋微生物・毒物学者である、Louisiana State University のRalph Portier氏は、「今回の事故は、短期的な毒性が最大の関心事となる最初の石油流出(This may be one of the first spills where short-term toxicity is of most concern.)」と述べています。

しかしながら不確実なことも多い

ただ、これほど大量のコンデンセートが海洋に放出されたことはないので、その正確な影響については誰も分かりません。コンデンセートが海鳥やプランクトンなどに毒性を持つので、短期的には何らかの影響はあるでしょう。ただ、長期的・大規模な影響については、余り心配しなくても良さそうです。

流出した石油がどこに流れるかについて、専門家の間では見解が分かれているようです。
日本のSNSなどで拡散されているのは、ロイターのサイトにあるこちらの図です。英国の国立海洋研究所による予測です。


英国のグループは、黒潮にのって一月以内に日本沿岸に到達すると予測しています。一方、中国の研究グループが同様の解析をしたところ、日本沿岸には全く行かないという予測が得られています。

モデルの設定を変えれば結果が大きく変わるのは、それだけ不確実性が大きいと言うことです。今回の事故では、流出した石油の詳細な成分がわからないので、挙動を予測しきれない部分も大きいようです。

流体力学をつかった数値モデルで、ある地点に流した粒子がどこに向かうかを確率的に計算しているのですが、英国国立海洋研究所のモデラーのKatya Popova氏は「the models are not necessarily good indicators of potential harm to fisheries or coastlines.(モデルは漁業や沿岸への悪影響を評価するための良い指標であるとは限らない。)」と指摘しています。
問題は濃度である
今回の事故は流出量は多いのですが、日本列島から距離がある上に、揮発性のコンデンセートが一月以上海水中にとどまる確率は低いため、本州沿岸まで到達するころには濃度は相当低くなっているでしょう。

東日本大震災では、流出重油の量が46000KLを超えたと試算されています。流出量は、今回の事故の半分以下なのですが、海岸付近から高濃度のまま流出したことを考えると、今回の事故の比ではないインパクトが三陸沿岸部ではあったはずです。

では、東北の海は死んでしまったかというとそうではありません。先に示した海流の図を見て、原発事故の後にSNS等で盛んに拡散されたシミュレーションの図を思い浮かべた方も多いでしょう。実際に福島原発の放射性物質は太平洋を横断して米国にも達しましたが、米国での影響は軽微でした。汚染物質が流れて来るか来ないかではなく、問題は濃度なのです。

以上の情報を整理すると、今回の事故の影響は短期的・局所的だろうと考えることができます。「日本の海は終わった」というような終末的な事態にはなりません。一方で、「コンデンセートは揮発性なので影響がない」というわけではありません。これだけ大規模な事故が起こったのだから、短期的・局所的な影響はあるでしょう。ただ、これほど大量にコンデンセートが流出した前例がないので、専門家にも何が起こるかよく分からないのです。

海岸の漂着物を海上保安庁が解析

鹿児島海上保安部が漂着物の成分を鑑定しているようですが、その情報はきちんと公開されるのでしょうか。タンカーからは燃料の重油も流出したはずなので、その一部が流れ着いたのかもしれませんね。いずれにせよ短期的・局所的な影響を評価するための、現場付近でのサンプル調査とモニタリングが急務です。
日本主導の調査が必要
生態系への影響以上に心配なのが、日本国内の動きの無さです。この事故は世界的な関心事となっています。日本のEEZで起こった事故で、日本への影響が懸念されています。なぜ、国の主導できちんとした現場調査をして、これまでにわかっている情報を整理してプレスリリースしないのでしょうか。Natureの記事でも、事故の影響を評価しているのは、英国と中国の研究グループで、日本のプレゼンスがゼロです。この海域のシミュレーションをできる人間は、日本国内にいくらでもいます。出来ないのではなく、やらないのです。コンデンセートの大規模流出事故は世界で初めてで、専門家も影響を予測し切れていません。日本主導で国際的な調査チームをつくり、そのデータを他国と共有すべきでしょう。

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