山中、ネリ戦遺恨残る結果に! ネリは無期限資格停止!

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王者に無期限停止処分
ボクシングのWBC(世界ボクシング評議会)は1日(日本時間2日)、前世界バンタム級王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)を無期限の出場停止処分にすると発表した。
ネリは日本時間2月28日、元王者・山中慎介(35=帝拳)との再戦の前日計量でバンタム級のリミット53・5キロを2・3キロもオーバー。
2時間後の再計量でも1・3キロ超過して王座を剥奪されたが、試合では山中に2回TKO勝ちして王座は空位のままとなった。
WBCはネリの行動をプロフェッショナリズムに反していると非難
「5ポンド(約2・3キロ)の体重超過は許容できない。経緯を調査するため、ネリに聴聞会への出席を義務づける」と声明を発表し、結論が出るまでの出場停止処分を科した。
WBCの処分だけでネリのボクシング活動そのものが不可能となるわけではないが、世界ランキングから外れることで地域タイトルを含めたタイトル戦には出場できなくなる。
山中は現役引退を表明
試合は終始ネリのペースで進んだ。山中が1回に1度、2回に3度ダウンし、2回1分3秒でTKO負け。試合後、山中は現役引退を表明した。
長谷川穂積「ボクシングを冒とくしている」
こうした一方的な展開を生んだ可能性の1つだとして、ボクシングファンの間で物議を醸しているのが2人の「体重差」だ。
バンタム級は53.5キロが上限。山中は前日計量を53.3キロで一発クリアしたが、ネリは55.8キロと大幅にオーバー。
同日の2回目も54.8キロでパスできず、この時点で王座は剥奪に。しかし、1日のタイトルマッチは王者空位のまま決行された。
試合当日の計量をネリは57.5キロでパス(上限は58.0キロ)したものの、体重でみれば3階級上のスーパーフェザー級。体重的には、圧倒的に有利なコンディションで山中との試合に臨んでいた。
こうした体重差の中での試合には各所で不満が続出。世界3階級制覇の実績を誇る元ボクサーの長谷川穂積氏(37)は、2日のデイリースポーツ(ウェブ版)に寄稿したコラムで、
「体重超過の影響があったのは明白だ。ネリ選手は明らかに前回より力強さがあり、減量苦がなかったと感じた。ウエートをつくらないネリ選手の行為は、ボクシングという競技に対する冒とくだと思っている」
とネリを痛烈に非難した。
そのほか、2日放送の「スッキリ!」(日テレ系)では、MCの加藤浩次(48)も「ネリ選手は自分の連勝記録を守りたかっただけ」とバッサリ。今回のようなことが続くと、「(ファンが)見るモチベーションもなくなる」と漏らしていた。
「リングに上がったら条件は一緒」
総合格闘家の青木真也(34)が、体重オーバーで批判に晒されているボクシングのルイス・ネリ(23)を擁護するツイートを連投している。
「リングの上では勝敗が全て」
このように、ネリが体重オーバーで試合に臨んだことへの非難が高まる中、一貫してネリを擁護しているのが、総合格闘家の青木真也だ。1日深夜に更新したツイッターで、
「外人ボクサーが叩かれてるけど勝ったヤツが正しい」
と一言。
「認めてリングに上がったら条件は一緒。嫌ならば戦わなければいい」とも書いている。
その上で、試合に「勝ったやつを腐す必要はない」とも投稿。「逆にアウェーで体重オーバーしても勝つのは凄みを感じた」とネリを称えつつ、
「(ネリに対して)怒るのはいいのよ。ただ認めてやるべきだし、強かったでしょ。それをくさすのは違うだろって話」と訴えていた。
こうしたツイートには、多くのユーザーから反論のリプライ(返信)が寄せられた。
だが、体重オーバーで試合に勝ったことがプロとして正しいのか、という指摘に対して青木は、
「計量に関してはオーバーしたことはダメでしょう。それはちゃんと言ってますよ。しかしそれを納得して試合を受けた時点で体重は理由になりませんよ」と説明。
また、「公平や公正ってどこまでいうんだろうね。チャンピオンがわざわざ敵地で試合するのは公平なのかな?リングの上では勝敗が全てって話かな」との疑問も呟いていた。
なお青木は、上述したような一連の持論を展開したうえで、
「次が誰がネリを倒すかのドラマでいいじゃんね。また呼んでやればいいと思うのよ。いいヒールができたじゃん。違うの?」
ともツイートしている。
あまりの体重差に「試合を組ませるな」と不満が噴出
総合格闘家の川尻達也は試合後「納得できないでしょ」「ムカつくわ」とツイッターで吐露した。
「きっと納得できないでしょ」
53.5キロが上限のバンタム級。前日計量を山中が53.3キロで一発クリアした一方、ネリは55.8キロと2.3キロの大幅オーバーだった。
2回目も54.8キロでパスできず、王座を剥奪。さらに58.0キロが上限の当日計量で57.5キロとパスしたものの、体重でみれば3階級上のスーパーフェザー級だった。
ネリはチーズケーキを片手に「体重は作った」とコメントした。
山中はネリと17年8月にタイトル防衛戦をしたが4回TKO負け。ネリは禁止薬物の陽性反応が出たものの王座剥奪の処分などは受けず、WBCが再戦するよう命じていた。山中にとって進退のかかる試合だった。
そうして迎えた因縁の再戦は、山中が1回に1度、2回に3度ダウンし、2回TKO負け。一方的な試合となった。
体重だけ見れば3階級を隔てる差での一瞬の結末。総合格闘家の川尻達也はツイッターで
「体重オーバーした相手にKO負けじゃ観てる方も本人だってきっと納得できないでしょ。勝って喜んでるし。ムカつくわ。山中選手もう一丁」と不満を募らせた。
試合を見ていた多くのユーザーからも
「減量してないネリと減量している山中、試合を組ませるな」
「山中vsネリ…こんな納得のいかない後味の悪い試合ないわ…ネリの運営サイド…こんな体重差で勝ってあんな喜び方するか。フェアに正々堂々と戦えなかった山中選手の気持ち考えたら泣けて来る」
「山中慎介との試合の相手、ずるくね? たしか前はドーピング疑惑でしょ? それで、今回は減量してこなかったってずるすぎやん」
「はぁー胸糞悪い試合だったわ。2階級も上の体重から絞りきれない馬鹿と試合させんなよ、山中選手の家族が可哀想だわ」
と、試合の決行自体を疑問視する声が殺到した。「ボクシングのルールは再整備が必要ですね」という声も数多い。
山中は試合後、今後について問われ、「もちろんこれで最後。これで終わり」と現役引退を表明した。
ネリ、山中の方が早く計量が終わったので体力回復の時間があった
「60キロでリングに上がった」というネリは「(当日計量後の)正午まで取りたい食事を取れなかった。山中選手は1回の(前日)計量でパスして、それからずっと体を回復させることができた。フィジカル面でのメリットは山中選手にあった」と驚きの持論を展開した。
客席から「早く帰れ!」と怒号を浴びて引き揚げた控室で「オレたちはやったぞ」と大合唱。
試合の映像を念入りに見返し「無敗記録を守れた。王座を失ったことは残念だが、勝てば再び戻れる」と悦に入った。
最後には「日本人は親切だし、食事も大変、口に合う。また日本で試合をしたい。今回のミスは2度と繰り返さない」と真顔で話すメンタルの強さも見せつけた。
山中さんには、まだ続けて欲しい気持ちが残る試合内容でしたね。
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