体操NHK杯結果!内村航平10連覇!世界選手権代表決定!

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前人未到の10連覇達成!
5月20日、体操の男子個人総合で争うNHK杯が行われました。
10月にドーハで行われる世界選手権の代表選考会を兼ねて、東京体育館で競技が行われ、内村航平選手が優勝し、見事10連覇を達成しました!
この大会は、前回行われた全日本選手権個人総合の成績が持ち越しとなっており、内村航平選手は、3番手からの逆転となり、2位の白井健三(日体大)選手とともに世界選手権代表に決定しました。
ちなみに、世界選手権の代表枠は、5名なので残りの3つは、まだ内定していません。
内村航平の優勝
絶対王者の復活!といっていい内容でしたね!
4月の全日本選手権の得点を持ち点とし、男子個人総合が行われ、内村航平選手が合計258・629点で10連覇を達成しました。
全日本は3位でしたが、この日の6種目で安定した演技を披露して全日本1位の谷川翔(かける、19=順大)、同2位の白井健三(21=日体大)を鮮やかに逆転しました。
特に、最後3位で迎えた鉄棒ですべての離し技を決め、着地を見事完璧に止めました。まさに鳥肌ものの演技で15点に迫る14.966の高得点、後続の選手にプレッシャーを与えるような素晴らしい演技で逆転し、見事に王者に返り咲きました!
唯一のタイトルNHK杯にかける思い
重圧から解放された29歳は、今大会に向けて「勝ち続けるという部分では何もなくなってしまった。自分の演技だけと向き合えてきた」と話していましたが、唯一残っていたNHK杯のタイトルを防衛しました。
昨年の世界選手権には悔しさしか残っていない。「体操をする場所を奪われた感じ。落ちるところまで、落ちた」。
試合後の松岡酒造さんとのインタビューで、今回の勝利の要因に対して、内村航平選手は、
「前回の世界選手権で負けて気持ちに余裕ができたことです。」
「当然負けるのは悔しいですし、一時期落ち込むこともありました。」
「でも、負けてプレッシャーから解放されて体操本来の楽しさを思い出しました。そして今回優勝してやっぱり勝つのは気持ちいな!って改めて思えたことです。」
とコメントしていました。
7連覇が懸かっていた昨年の世界選手権は、予選の跳馬で左足首を痛めて無念の途中棄権。全日本でも3位に敗れ、連覇は10でストップしました。
そのことについても、
「まだまだ、I was kingです。去年の世界選手権で勝っていないので、まだ王者と呼ばれるには早いです。I want to be kingといったところです。」
と、世界王者への意欲を語っていました!
白井健三選手
今回も床や跳馬で存在感を出す中、しっかり2位に入ってきてオールラウンダーとしての存在感も大分でてきましたね!
それでもやっぱり世界一の床は圧巻↓
今回のNHK杯で白井健三選手が一番手ごたえを感じたのは、実はあん馬だそうです。
昨年の世界大会であん馬落下してからしばらくあん馬でミスをすることが続いていました。
今回のNHK杯では、「あん馬をなんとかしのぐことができた、今回意識して失敗を防ぐことができたのは、大きな収穫です」と手ごたえを感じ世界選手権へ意気込みを新たにしていました!
谷川翔
今回のNHK杯が盛り上がったのは、やっぱり谷川翔選手の活躍があったからではないでしょうか!?
4月の全日本選手権で内村航平選手、白井健三選手を破って最年少王者となりました。今まであまり表に出てなかっただけにかなりのインパクトがありましたね!
全日本予選、決勝得点との合計で、この日も鉄棒1種目を残して1位で迎えて、2位白井、3位内村とは僅差で、世界選手権代表2枠をかけた争いは最後まで分からない状況となっていました。
しかし、この時谷川は既に追い込まれていました2種目目の得意のあん馬で、足が乱れるミスがあり、技の出来栄え点であるEスコアを取り切れていませんでした。
あん馬でなんとか落下は防ぐことができたのですが、足が強く接触してしまいました。
得意種目だけに、落下を防げたのは、流石の技術でしたね、落下をしていたら優勝争いからは、序盤で外れていたと思います。
それが響いて、競技開始時に持っていた3位内村との差は0・832点から最終種目の鉄棒のときには、0・564点に縮まっていました。
そして、鉄棒は内村に利がある。「(2人が)どんな演技をしても、自分のやることをやるだけ」。
そう自分に言い聞かせたが、4人目の内村航平選手が、圧巻の演技で14・966点をマーク。
続く白井健三選手も完璧に決め、14・066点。完璧な演技でしか、2人を超えられない状況となりました。
谷川翔選手の緊張は、大変なものがあったと心の動揺はそのまま体に伝わりました。
F難度の離れ技ポゴレロフでバーから体を離して戻る瞬間、「バーが消えてしまった。見えなかった」。
鉄棒をつかみきれずに、マットに落下。その瞬間、優勝も、代表の座もなくなりました。
試合後には「レベルの差を見せつけられた」と2人をたたえると同時に、「気持ちよく自分の演技をして負けるならしょうがないですけど、完璧にやってどうか、というのをやりたかった」と悔しそうに本音をもらしていました。
谷川翔選手の今後の課題
今後の課題は明確だと本人も語っています。
Dスコアを上げる、つまりさらに難しい技を取り入れることです。
「ぼくはEスコアで勝負するスタイルだったんですけど、もっとDをあげないと、完璧な演技を試合でやらないと勝てない状況になっている。心に余裕を持てるようなDスコアがほしい」
今大会6種目での内村航平選手のDスコアは35・1、白井健三選手は35・6。それに対し谷川翔選手は34・1(鉄棒の落下で実際は33・3)。正確で美しい動きと安定した着地でEスコアを稼げるとはいえ、優勝するには完璧な演技をするしかない設定でした。
実はいろんな技ができる!
それだけに心理的に余裕が持てるようにどうやってDスコアを伸ばして行くのかに今後注目ですね!
実はもっといろんな技ができる。
谷川翔選手の母校、市立船橋高体操部の大竹秀一監督(40)は、高校時代に鉄棒で伸身トカチェフやコールマンなど今は抜いている技を難なくやっていたといっています。
「普通だったら、この技できたらすぐ入れたいとなるじゃないですか。でも、あいつは、そうじゃない。弾をもって、自分がその時期になったら入れられるようにしている」
まだまだ隠している技をいつ出してくるのか気になるところですね!
水鳥寿強化本部長も高評価
結果だけみれば4位だが、優勝した全日本と合わせ、強烈なインパクトを残した。日本協会の水鳥寿思男子強化本部長(37)は、「まだ代表の経験がない中、ずっと世界のトップで戦っている選手と肩を並べて、最後の最後までトップを守った、というのは普通の選手ではできない」と絶賛しています。
「Dスコアが足りないというところをカバーしていけば、中心選手になりえる」と評価しました。6月の種目別選手権の結果次第だが、世界選手権の残る3人の代表に入る可能性は高い。
谷川翔選手も「チャンスがあると思うので、がんばっていきたい」と初の代表入りへ意気込んでいました。
今後の世界選手権代表選手の選考は?
個人総合の2人が決定したので次は、種目別になります。
6月の全日本種目別選手権優勝者、同選手権予選やNHK杯など、選考対象大会の各種目の最高得点獲得者を候補選手とする予定です。
その後、候補選手らを集めて強化合宿を行い、9月上旬に予定する試技会の成績も踏まえ最大4人を代表に選びます。
この際、選考基準にするのが日本体操協会の強化本部で独自に作成する世界ランキングだ。今季導入の新ルールで実施された国際大会の結果を基に海外勢をランク付けし、候補選手の得点を当てはめ、上位の者から優先的に派遣する。
水鳥寿思監督は今回の選考方法を「メダルに近いかどうかを基準にした」と説明。そのうえで、種目別代表選手の決定を9月まで引き延ばすことについて、「去年より合宿の意味合いを高めている。(東京五輪に向けた)1年目なので切磋琢磨(せっさたくま)してほしい」と狙いを語っていました。
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