F-15J戦闘機を隣りの韓国のF-15Kと比べてみる。

F-15J戦闘機を隣りの韓国のF-15Kと比べてみる。

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F-15J(イーグル)とF-15Kの違いは?

実は、同じF-15戦闘機でも日本のF-15Jと韓国のF-15Kでは、設計思想に大きな違いがあります。今回は、その違いについてみていきたいと思います。

日本のF-15J戦闘機(イーグル)

日本のF-15は、航空自衛隊の第3次F-X計画で、米マクドネル・ダグラス社のF-15C/Dを導入しています。ちなみに、F-15Cは、単座(一人乗り)、F-15Dは、複座(2人乗り)になっています。
F-15Jは航空自衛隊の運用に合わせて日本国内でライセンス生産された日本仕様機になります。

f15

三菱重工業を主な契約会社で、単座型のF-15J165機と複座型F-15DJ48機の計213機が製造されました。
これは開発国アメリカに次ぐ保有数となっていて、アメリカ国外での使用されている機総数356機の約6割を占めています。 2013年(平成25年)3月末時点で201機を運用していて、90%以上の高い稼働率を維持しています。
一機当たりの調達価格は約120億円。
基本性能の優秀さと高い拡張性を生かした独自の近代化改修により段階的に能力向上が図られ、導入から30年以上経た現在も日本の主力戦闘機として防空任務に就いています。 ちなみに、能力向上型はM型と呼ばれています。
航空自衛隊とアメリカ空軍のF-15に外見的な大きな違いはなく、国籍標識(日の丸)や迷彩塗装の色調、電子戦関連アンテナ類の有無や形状の違い、操縦席後方右側面の空調用丸型排気口の有無(近代化改修機)などが主な識別点として挙げられます。

日本のF-15Jは、主に空中戦を目的とした、制空戦闘機で、あまり地上攻撃等を行う機能は強くありません。 

韓国のF-15K戦闘機(スラムイーグル)

F-15KはKOREAのKです。スラムイーグルの愛称で呼ばれています。たまに、Kをとって韓国の名産品キムチに当てはめて、キムチイーグルなんて呼ぶ人もいます
F-15Kとは、F-15シリーズの発展型F-15E(ストライクイーグル)の韓国向けモデルで、主翼など機体の一部が韓国国内で製造されています。

F-15K

兵装では対艦ミサイルの運用能力が加えられ、レーダー類も強化されるなど、より多くの任務を行えるマルチロール戦闘機となっています。

F-15Eは、可変翼の戦闘爆撃機F-111の後継機種として、航空自衛隊でも使用されているF-15をベースに開発されました。F-15は空域を制圧する制空戦闘機として開発され、敵戦闘機に対して優位に戦えるよう高い運動性能を備えています。それに対し、戦闘爆撃機は地上攻撃に特化した戦闘機で、より多くのミサイルなどの兵器を搭載し、攻撃機としても戦闘機としても活動できます。

f111

F-15「E」、開発の経緯とねらい

F-15は、搭載されているエンジンのパワーが強力なため、制空戦闘用の空対空ミサイルを満載しても余力がありました。このエンジンの余力を重い爆弾を積む能力につかえないか?というのが開発のスタートです。
機動力に優れたF-15に対地攻撃の能力をつけて、F111戦闘爆撃機の後釜を狙おうとするプランが、製造元のマクダネル・ダグラス(現ボーイング)で持ち上がり開発をスタートさせます。
そして完成したF-15Eは、見事F-111の後継機種としてアメリカ空軍で採用されて、1988(昭和63)年から運用が開始されます。

地上攻撃においては、大気の薄い高高度の制空戦闘とは違い、大気の密度が濃い低空を高速で飛行するため機体への負担が大きくなります。
そのためにF-15Eは機体の再設計が行われ、構造そのものが強化されています。
そして機体にはチタニウムを多用し軽量化を図り、また兵器を搭載するハードポイントを増設し、兵装の搭載量も最大11tまで搭載可能にしたんです。写真で見るとそのゴテゴテ感がすごいです!

F-15E

 
 外観は従来のF-15と変わりませんが、増槽(燃料の外部タンク)を主翼のパイロンに搭載するのではなく、胴体横にコンフォーマルタンク(CFT)として装備しているのが特徴です。これにより空気抵抗の改善やレーダー反射面積を小さくしています。

これにより、従来は燃料タンクを搭載していた箇所にミサイルなどの兵装を追加することが可能となっています。
 また操縦席は複座であり、機体の操縦を行うパイロットと攻撃を行うオペレーターが乗り込み、より正確な攻撃のためそれぞれ役割分担がなされています。
 F-15Eは、湾岸戦争、イラク戦争、コソボ紛争やアフガニスタン侵攻などに参加し、近年ではイスラム国への攻撃でも活躍しており、アメリカ軍が関与したほとんどの軍事作戦に参加しています。

一時は高性能すぎたため輸出禁止していた

F-15は、開発当時はその高い性能から、アメリカとの関係が友好な同盟国にのみ輸出されていました。値段も高いですし買える国もかぎられていますからねー
実際に導入国国も日本とサウジアラビア、イスラエルの3カ国だけが配備しました。
当初、F-15Eは優れた攻撃能力から他国への輸出には慎重でしたが、F-15よりも高性能なF-22「ラプター」が開発されたことにより方針を転換し輸出を行うようになります。
現在では、サウジアラビア(F-15S)、イスラエル(F-15I)、韓国(F-15K)、シンガポール(F-15SG)が採用しており、カタールも導入を予定しています。

アメリカ空軍のF-15E。「E」とその派生は胴体横、主翼付け根の下のコンフォーマルタンクが標準装備。通常型のF-15Cなどにも取り付けは可能になっています。日本のF-15Jにもコンフォーマルタンクを取り付けることは可能ですが、改修等の予定はないそうです。

コンフォーマルタンク

F-15SEサイレントイーグル

日本でもF-4EJの後継機種を巡る第4次F-Xにおいて、ボーイングがF-15Eの改良版F-15FXの提案を行ったこともあります。

f15se

ボーイングはF-15Eにステルス性能とレーダーを強化した改修型F-15SE「サイレントイーグル」を開発中で、韓国空軍で次期戦闘機の候補にも挙がりましたが、結果的にはF-35Aの採用が決まり、いまだ採用国は無い状況となっています。

今回は、F-15戦闘機の違いについて書いてみました。設計思想の違いで運用方法も違う2つのJとK今後の運用にも注目していきたいところです。

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