紀平梨花フランスで優勝!グランプリファイナルでザギトワに挑戦!

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紀平梨花選手グランプリファイナル出場決定!
紀平梨花選手がNHK杯に続き、フランスのグランプリシリーズで見事優勝し、グランプリファイナル進出を決めました!メドベージェワ選手など競合も出場する中見事な優勝でした!今シーズンの紀平選手の戦績を振り返ってみたいと思います!
GPファイナル(12月6~8日・バンクーバー)でザギトワ選手がとの優勝争いが楽しみですね!
NHK杯
ショートプログラム(SP)
SPでは、「月の光」にのせて、トリプルアクセルから入る演技構成、曲のイメージとしては、夢の中を表現しているプログラムです。
最初のトリプルアクセルで勢いづきたいところでしたが転倒してしまい、いまいち点数が伸びませんでした。
しかし、その後のトリプルフリップ+トリプルトゥループのコンビネーションを決め演技を立て直します。
その後、スピンステップともに順調にレベル4を獲得!トリプルアクセルに注目が集まっていますが、ジャンプ以外のところもしっかりとした技術があるのが紀平梨花選手の強さですよね!
そして、ステップからの流れのあるトリプルルッツも着氷まで完璧に決め加点を獲得します。
最後までエッジのきいたステップワークを見せながらフィニッシュ!
SPは
技術点 38.40
演技構成点 32.19
減点 1.00
合計 69.59(SP5位)という結果でした。
フリー
フリーの曲は「A BEAUTIFUL STORM」テーマは地球の誕生です!
演技の開始、フリーもトリプルアクセルからのコンビネーションで入る構成となっています。緊張感のなか紀平梨花はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を3回転トーループとのコンビネーションで決め静寂に包まれていた会場が、大歓声で揺れました!まさしく、美しい嵐開演!といった感じでした!
続けて単発のトリプルアクセルも決め、続いてトリプルループ、続いて足かえコンビネーションスピンも姿勢ポジションしっかり決めて、リズムに乗ります。
体がほぐれた、紀平梨花選手は、ダイナミックなステップシークエンスの後、トリプルルッツ+ダブルトゥーループをしっかり着氷、安定感のある滑りを見せます!その後、トリプルフリップもしっかり決め、スピン、トリプルルッツ+ダブルトゥループ+ダブルループのコンビネーションジャンプと次々と決めていきます。
最後は、フライングシットスピン、雄大なコレオグラフィック・シークエンスの後、最後のトリプルサルコウを見事に決め大逆転で日本人初となるGPデビュー戦優勝を成し遂げました!
NHK杯の紀平選手のコメント
ミスなく滑りきった紀平選手「一つ一つのジャンプに集中すればできる」圧巻の滑りで演技後は観客も総立ち特に序盤のトリプルアクセルからのコンビネーションを皮切りに、ジャンプの度に大歓声が上がっていました!
最後は、「自然に出た」という両手を上げたガッツポーズで大歓声に応えていました。なかなかしびれるシーンでしたね!
154・72点のシーズンベストを更新する高いスコアに会場はどよめき、自身も「こんなに点数が出るとは思わなかった」と興奮を抑えられなかった様子でした。
「お客さんがたくさん入って、滑っている時間をこんなに楽しいと感じたのは初めてだった」と満面の笑顔を見せていました。
フリーは
技術点 87.17
演技構成点 67.55
合計 154.72(フリー1位)
トータル 224.31(1位)という結果でした。
2位のマライア・ベル選手の198.96を大きく引き離す逆転優勝でした!
グランプリシリーズフランス大会
11月25日にフランスのグルノーブルで行われたグランプリシリーズ第6戦
GPシリーズ第4戦NHK杯で日本勢初のGPデビュー戦優勝しSP2位の紀平梨花がフリー138.28点、合計205.92点で逆転優勝しました。
GPシリーズ第4戦NHK杯4位でSP首位の三原舞依選手は、フリー115.83点、合計202.81点で2位グランプリファイナル出場を決めます!
GP第2戦スケートカナダで3位で同3位のエフゲニア・メドベージェワ(19=ロシア)は、フリー125.26点、合計192.81点で4位、元世界女王がグランプリ進出を逃してしまいます。今大会のレベルの高さがうかがえます。
GP第1戦スケートアメリカで8位で同4位の本田真凜(17=JAL)は、フリー123・24点、合計188.61点で6位でした。今シーズンはまだまだシニアの壁に当たってていますが、まだまだこれからの選手なので楽しみです。
GPシリーズ6戦全てが終了し、GPファイナルには、ザギトワ(ロシア)、紀平梨花、宮原知子(関大)、トゥクタミシェワ(ロシア)、坂本花織(シスメックス)、サモドゥロワ(ロシア)が出場することになります。選手を見ているとロシア対日本の団体戦みたいですね!
ショートプログラム
SPでは、NHK杯でも転倒してしまったトリプルアクセルに注目が集まります。
しかし、今回もトリプルアクセルが途中で回転を辞めてしまいシングルアクセルに、失敗からのスタート・・・
しかし、その後を持ち直し、トリプルフリップ+トリプルトゥループのコンビネーションを決めGOEを獲得し、演技を立て直します。
その後、スピンも順調にレベル4を獲得!加点を重ねます!
そして、ステップからの流れのあるトリプルルッツも着氷まで完璧に決め1.94の加点を獲得します。
今回はステップシークエンスがレベル3と判定されていましたが、その後のレイバックスピンはレベル4を獲得をします。
技術点 35.51
演技構成点 32.13
合計 67.64(SP2位)
プレッシャーがかかる序盤のジャンプが課題になりそうですね!
フリー
前日のショートでの序盤のトリプルアクセル失敗、最初のジャンプに注目が集まります。しかし、昨日の影響を引きづってかトリプルアクセル+トリプルトーループは最初のジャンプでバランス崩しコンビネーションに出来ません。
このピンチを次のトリプルアクセルをダブルアクセル+トリプルトーループに変更し構成上の問題をカバーします。とっさの変更にも加点がつく出来栄えはさすがです!
続くトリプルループも安定した着氷をみせ、ミスから完全に立ち直った様子を見せます。
足かえコンビネーションスピンレベル4、ステップシークエンスレベル3、いずれも出来栄え加点を取りながら演技を続けます。
次に決めたのは、トリプルルッツ+トリプルトゥループもミスなく着氷!予定では、トリプルルッツ+ダブルトゥループの予定だったのですが、序盤のミスを取り戻すために急遽変更、勝負への強いこだわりが見えます!
その後、トリプルフリップもしっかり決め、レイバックスピンのレベル4、片手をあげた姿勢のトリプルルッツ+ダブルトゥループ+ダブルループのコンビネーションジャンプと次々と加点を獲得していきます。
最後は、フライングシットスピン、雄大なコレオグラフィック・シークエンスで加点を取り、最後のトリプルサルコウを見事に決め優勝!グランプリファイナル、カナダへの切符をつかみ取りました!
紀平梨花選手の強さの秘密!
グランプリシリーズデビュー戦での優勝は、実は日本人初の快挙なんです!
実は紀平梨花選手はトリプルアクセル挑戦当初から感じていた“手応え”を感じていたそうなんです。
紀平選手の優勝の原動力となっているトリプルアクセル、練習し始めたのは、紀平選手が小学校6年生の時だそうです。驚くべきことに、中学生になる頃にはもうトリプルアクセルに手応えを感じていたというので一年もたたないうちにコツをつかんだんですね!
紀平選手は「(最初は)無理と思っていたのですが、いざ練習してみると、なんだか少しわかった気がするというか。感覚がつかめた気がしました」
実は、紀平選手は幼稚園児にして跳び箱8段を跳び、片手で側転までできるほどの運動神経の持ち主だそうで、その持ち前の身体能力で、中学生にしてトリプルアクセルに挑戦し、徐々に感覚をつかんでいったというのも納得です。
そして2016年、14歳で出場したジュニアのグランプリシリーズで、公式戦で初となるトリプルアクセルを成功。当時の世界最年少記録を更新しました。
しかし、紀平選手の進化はこれだけにとどまらず、昨年2017年の「ジュニアグランプリファイナル」ではトリプルアクセル+トリプルトウループを跳び、女子初の連続ジャンプを決めてみせました。
「たくさん跳んで怪我しそうになったりしたのですが、そこで諦めないでやってきたのがひとつ大きいと思います」
「一度挑戦したら、決して諦めない」―トリプルアクセルはそんな紀平選手の強い思いで手に入れた大きな武器です、今後も世界を驚かせてほしいですね!
織田信成さんが解説、彼女にしかできない“助走”
そんな彼女のトリプルアクセルについて、テレビ朝日解説の織田信成さんが詳しく解説していました。
「紀平選手のトリプルアクセルの跳び方は、“男子に近いスピード”を出してきて早いタイミングで跳んでいるのです」(織田信成)
一般的に、トリプルアクセルを跳ぶ女子選手は、助走が長くなることが多いそうです。
例えば、同じくトリプルアクセルを跳ぶことができるロシアのトゥクタミシェワと比べてみると、紀平選手が踏み切りの体勢に入ってから、2秒後にジャンプしているのに対し、トゥクタミシェワが跳びあがるのは2.5秒後、一般の人にはわずかに感じるかもしれませんが、50mそうでも0.5秒違うと結構離されるのでこの差は大きいです。
紀平の選手方が、最高速度に達するのが速いので他の選手より助走が短くてもジャンプできるとうことなのです!
「脚力やタイミングをとらえるセンスが非常に素晴らしいので、スピードを出して待たずに跳べるのではないかと思います」(織田氏)
それに加えて、彼女の強さはトリプルアクセルだけにとどまらないと、織田さんは指摘しています。
「減点する要素が演技の中でほとんど無いので、そういう意味でも、すごくクオリティーの高い演技ができる選手だと思います」(織田氏)
紀平のNHK杯フリーの得点表で、注目すべきは“GOE”(出来栄え点)だ。
冒頭、2つのトリプルアクセルには、2点台後半から3点台と非常に大きな加点が与えられていますが、実はその後の演技にも、すべての要素に対して加点が与えられています。
GOEの総得点は、全選手中でトップの18.42点。2位のトゥクタミシェワに6点以上の差をつけ、結果、技術点は今シーズンの女子最高となる87.17点を叩き出しています。
実はこの数字、NHK杯の男子で比べてみても、宇野昌磨に続く2番目の高得点でフィギアスケート全体でも高い数字です。
「素晴らしいスピンを回っていると思いますし、ステップも一つ一つのレベルをとるためのターンとか、きっちり正確に抑えているので、世界チャンピオンへの道はそんなに遠くないのではないかなと思います」(織田氏)
高い身体能力を生かしたトリプルアクセルと、抜群の安定感。これが世界に衝撃を与えた理由でした。
もしもの話ですが、トリプルアクセルが決まれば、採点上ショートでもザギトワ選手の世界記録に2点まで迫れるという計算も出ています。ザギトワ選手との優勝争い楽しみですね!
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