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連日発射される北朝鮮のミサイルに対して、日本は具体的にどういう備えをしているのか解説していきたいと思います。そして、北朝鮮のミサイルの能力、世界のミサイル事情、アラートが鳴ったらどうしたらいいかなどを解説していきたいと思います。
自衛隊のミサイル防衛体制
ミサイルの発見
ミサイルの発見については、航空自衛隊が日本全国のレーダー基地から24時間監視しています。また、衛星などで北朝鮮にミサイルの発射の兆候などが見られた場合は、事前に海上自衛隊のイージス艦などが日本海に展開し、ミサイルの監視や迎撃に備えています。
ミサイルの迎撃
まずは海上自衛隊のイージス艦
ミサイルは、最初遅く、徐々に加速して目標に向かっていきます。最初が早い大砲や銃の弾丸の逆になります。海上自衛隊のイージス艦からは、ミサイルが撃たれた直後、すぐさまミサイルを撃ち最高速度になる前に撃ち落とします。この方法がもっとも迎撃確率が高く、しかも撃った直後に迎撃するので、広範囲をカバーすることができます。
最後の砦、航空自衛隊のペトリオットPAC3
よくミサイルのニュースが出るとニュースに映し出されるのがこのPAC3です。航空機からミサイルまでいろいろなものを撃ち落とすことができます。特に航空自衛隊は海外に実射訓練に行ったときに、輸入元の米軍より撃ち落とすのがうまかったという逸話が残っています。しかし、ここで撃ち漏らしてしまうと、もう後がありません。
北朝鮮の主なミサイル
大陸間弾道ミサイル火星シリーズ
火星16 (?) ICBM #軍事 #北朝鮮 #弾道ミサイル #火星12 #火星15 #火星16 https://t.co/ixkQUD8MZO pic.twitter.com/HhZxt9hXej
— ansur_nied (@ansur_nied) October 11, 2020
大陸間弾道弾いわゆるICBMというミサイルになります。特徴としては大型で、長距離で大きな弾頭を積むことができます。令和4年10月4日に太平洋沖に着弾したのは、このシリーズではないかといわれています。最大射程距離は火星17号の13000kmと言われていて、北朝鮮からアメリカ本土まで届きます。
潜水艦発射型ミサイル北極星シリーズ
北朝鮮ミサイル「SLBMとみられる」韓国軍合同参謀本部発表
NHK|2019年10月2日 10時11分
韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が、2日朝に発射した飛しょう体についてSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの「#北極星」と見られると発表しました。https://t.co/fcRklME92b pic.twitter.com/poupl1zT53— オリオンの風 (@orion1223star) October 2, 2019
潜水艦から発射されるミサイルについては、発射されてから着弾までの時間が短く迎撃が非常に難しいのが特徴です。基本的に迎撃ミサイルは、撃ったところと目標の間にないと迎撃が難しいといわれているので非常に脅威となります。射程距離は1900kmで日本海から撃った場合、日本のほとんどの場所が射程圏内に入ります。
短距離弾道ミサイルKN-23
#NorthKorea #SouthKorea #ATACMS #KN23 #BallisticMissile :: Pyongyang Confirms Tactical Guided Missile Tests https://t.co/UzIq7tv83u pic.twitter.com/Nj0Kj7Evn7
— DefenseMirror (@DefenseMirror) January 18, 2022
短距離弾道ミサイルです。持ち運びが容易なので、船や車両から撃つことができます。射程距離は約700km
最近のミサイルの開発状況
極超音速ミサイル
極超音速とは、マッハ5以上の速度を指します。その中でも超極音速ミサイル問われているのが、ロシアのイスカンデルとキンジャルです。
イスカンデル
正確にはイスカンデルMという発射システムから撃たれるミサイルのうち、9M723という短距離弾道ミサイルが注目を浴びています。このミサイルは、比較的撃ち落としやすい上昇中にも起動が変わってミサイルの追尾をかわしたり、レーダーが探知しにくい低い地表すれすれを飛んでさらに最終的にまた、変化するというミサイルです。現在のミサイルシステムでは撃ち落とすのが難しいといわれています。
軌道がクネクネ、イスカンデル!!!…北朝鮮、鉄道部隊がミサイル2発発射と報道…迎撃難しい「イスカンデル」型か#軌道がクネクネ #イスカンデル #北朝鮮 #鉄道部隊 #ミサイル2発発射 #「イスカンデル」型 #鉄道搭載型https://t.co/F8wjgK0H2X
— となりのウ~~~プス✦ニュース速報 (@2ceiM5HwxqSyBCs) January 16, 2022
キンジャル
極超音速弾道弾を航空機から発射したものです。実際にウクライナ戦争にも使用されています。航空機から撃つと航空機の速度を上乗せできるため、キンジャルの速度はマッハ10以上になります。射程距離も2000km
3月10日にロシア国防省が新兵器「Kh-47M2 キンジャール」を公開。キンジャールとはロシア語で両刃の短剣。MiG-31戦闘機に搭載され、最大速度マッハ10、射程2000kmを発揮し、陸上目標および海上移動目標を攻撃できる。#超音速ミサイル #ロシア軍#ロシア国防省 #キンジャール#キンジャル #ミサイル pic.twitter.com/3HRYWn0Nxq
— 斉藤一博 (@fns124) December 27, 2018
高速滑空弾アバンガルド
ロシアではICBMに搭載してマッハ27という超高速で飛行してくる弾頭アバンガルドを開発したと発表しています。剛速球投手の球が打ちにくいように単純に速度が速いというのは迎撃が難しいです。
もし、Jアラートが鳴ったら
ミサイルの威力は非常に大きいですが、落下点からの距離では避難場所次第で生存確率は高くなります。
丈夫な建物や地下に逃げる
とりあえず、避難の基本です。そして建物の中に入ったならば、窓がないところに逃げてなるべく、ドアの正面などは爆風でドアごと吹き飛ばされると危険なのでドアの横か、さらに遮蔽物に隠れるといいです。
最悪地面に伏せる
ミサイルがほんとに見えて何もなければ最悪物陰で地面に伏せて頭を伏せて、目と耳を保護しましょう。爆風で鼓膜をやぶるのを防ぐことができます。
まとめ
今回は自衛隊のミサイルの迎撃について、まとめてみました。しかし、一番簡単な迎撃の方法は撃ちあがる前に発射台を壊すことです。この、敵基地攻撃能力はよく議論されますが、個人的には一番ローコストな方法だし、ミサイルが上がってきてドキドキするより先に壊した方が安心だと思っています。今回のような兆候があった時にも24時間ミサイルから守ってくれる自衛隊の人たちにも感謝です。最悪飛んできたときは、建物に隠れる!地面に伏せる!目と耳を守る!で命を守っていきましょう!
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